日記・コラム・つぶやき

2019年6月11日 (火)

No.774 驚異の生命力

じゃがいもを取ろうと、自宅の野菜置き場に手を伸ばし、驚きました。

じゃがいもの前に置いてあったパック入りのユリ根から芽が出てるではありませんか。

立派な芽が3本、パックを突き破っています。

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すっかり忘れていたけれど、八百屋さんがくれたんだった。

3週間くらい前かな。おが屑に入ったユリ根は1片づつ外して掃除をしなくちゃいけなくて、

中々出来ないでいました。甘く炊いて玉子閉じにしたり、

店では、ポタージュにもしたこともあり、ほくほくした優しい甘味が大好きです。

このユリ根の収穫には6年かかると以前テレビで見たことがありました。

種子からタネ球に育てるまでに3年。それを春に畑に植えて、秋になったら掘り起こして、保存。

そして、春に畑に戻して…を繰り返し、6年目の夏にやっとついたつぼみを夏の炎天下にすべて手折り,

地下の球根に栄養を回して,その秋、やっと収穫ということです。

気が遠くなる作業を経て、届けられています。パックについた値札には申し訳ない気がします。

ちなみにユリ根の産地は99%北海道だそうです。

ガーデナーさんには、増やさないように言われているけれど、

せっかく芽が出たので鉢に植えて様子を見て見ようかな? それにしても驚異の生命力です。

驚異の生命力と言えば、先日、93歳の義母が背中の古傷をかき破り、

下着やシーツに鮮血が染みでて驚きでした。

手当てをしたので大事には至らなかったなかったけれど、

古老の体内にも鮮血が巡っていることに驚きでした。当たり前のことだけれど、ね。

2019年6月 6日 (木)

No.772  人、人、人の熱田祭り

名古屋に夏の訪れを告げる熱田神宮の熱田祭り。ちょうど定休日と重なったので出かけてみました。

名古屋に住んで30数年になるけれど、案外行っていないところも多く、

お祭りとなると土日営業の私たちにには、縁遠いものです。

今回は幻想的な献灯巻き藁を楽しみに出かけました。家からは遠い熱田さん。

友人の結婚式に行ったのは何十年前かな?

夕方に到着後、しばらくは人出もそんなではなかったので、ゆっくり屋台を見てまわる。

お目当ては近頃話題の韓国のチーズ入りホットドッグというのか、チーズハットグ。

どこのお店がチーズが大きいかな?じっくり見て行ったり来たり。

ちょっと甘い皮にトローリチーズでおいしかったです。たませんも初めて食べました。

1枚づつ目玉焼きを焼いていて、熱々でやさしい味わい。

屋台もインスタの映えする、盛り付けのきれいなものばかりで、目移りします。その数250とか。

変わったものは冷凍ミカンと称して、缶詰のミカン缶を凍らせていたり。(けっこう売れています)

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だんだん人出が増えて来ました。一つづつろうそくにご神灯を灯して巻き藁を積み上げていました。

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中には燃えて落ちる場面も。

夕闇にやさしい光が揺れて、美しい献灯巻き藁。

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その後花火を少し見て帰る予定が、地下鉄の駅まで人、人、人で全く身動きが取れない。

行く人、来る人、ごちゃ混ぜで、動いたり、止まったり。命の危険を感じる程でした。

大混雑は20分以上続き、やっと地下鉄のエレベーターに乗ったときには、

同乗の見知らぬおじさんと共に「ハーッ」と顔を見合せ、笑えました。

熱田祭り参戦でした。

 

2019年6月 2日 (日)

No.771 不思議なマツバラン

家の庭の話にもう少しお付き合いを。

一つだけ残した南天の鉢の足元に、ガーデナーさんがシャカシャカ寄せ植えしていたのは、

てっきりリストラされると思っていた、謎の草。

以前の浅野屋の広い玄関先に置いていた南天の鉢には、美しい苔が生え、

少しずつ広がっていくのをシェフが、愛でていました。いつの頃からか、

その苔の間からスギノコのようなものが伸びてきて、10cm程に育った頃には、苔はすっかり消えてしまいました。

そのスギノコのようなものは「マツバラン」という植物だと教えていただきました。

「珍しいものですよ。どなたかをお好きな方が植えられたのでは?残しておきましょう。」と。

誰も植えた覚えはないけれど…。さっそくマツバランを調べてみると。

茎だけで根も葉も持たないシダの仲間。どこからか、飛来した胞子が、

植物や菌類から栄養をもらって成長し、胞子体を形成する、とあります。

なるほど、苔から栄養をもらっていた訳か。今では、苔は無くなり、マツバランが10本程に増えました。

そして驚くことに「準絶滅危惧種」と書いてあります。

あの車が一日中往来する広小路のどこからか飛来して、苔や南天の鉢の棲みかが気にいったのか、

そんな珍しいものが身近にあったなんて。シェフと「抜かなくて良かったね」と顔を見合せました。

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そして、ガーデナーさんの手により、南天の足元にツワブキやナルコと一緒にきれいな寄せ植えになりましたよ。

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2019年5月30日 (木)

No.770 ささやかな日常 その2

庭の手入れの後は30度以上の猛暑日が続き、

根を下ろしたばかりの植物が根付くかホースでチョロチョロ水をやりながら気をもんでいました。

日中ぐったりしている葉っぱも夜、帰宅するとしゃんとしている様を見て、やれやれと思う日々。

そんな折、私の休日の朝に飛び込んできたニュースは川崎の通り魔事件。

庭のささやかな日常どころではないニュースにブログアップも気が引けてしまってました。

少し前には、大津で保育園児のお散歩の列に車が突っ込む事故。

その都度幼い命を守るための大人の方々の懸命の努力が報じられました。

今まで以上にピリピリと神経を使い、息が詰まりそうな気配。

がしかし、どちらの事故もどんなに注意していても、巻き込まれています。

通勤、通学の方々には、いつものささやかな日常のひとこまの時間。

それは大津の事故の車を運転していた女性も同じだったのでは。

私と同年配の彼女らは、いつものコースをいつものように走行していたでしょう。

加害者となった彼女たちにとっても少し前まではささやかな日常だったはず。

ささやかな日常はとんでもなく危ういところに成り立っていて、

なんとか無事に過ごせているのだなあ。日常と非日常は薄紙一重。

私にもそんな非日常がいつ起こっても不思議ではない日々をうかうか過ごしているのだなと知らされます。

庭をさわっていたら思わぬ珍客が家の中へ。

素早く動く影の正体が分からず不安でしたが、

充電器のスイッチを入れようとすると壁の物陰にヤモリが張り付いていました。

娘と二人がかりで、ホウキで家の外へ追い出してやれやれ。

ヤモリにしてみれば、いきなり煌々とした家に飛び込んで来て仰天しただろうけど、

本来の棲みかへ、日常に戻れて良かった良かった。

子どもの頃に実家の常夜灯に夏になると現れるヤモリの影が気味悪かったことを思い出しました。

大津や川崎での被害の方々には簡単に戻ってこない日常と向き合う日々が続くと思います。

私は自分が立ってるところに今一度目を向ける時間をいただきました。

 

 

No.769 ささやかな日常 その1

先日の3連休の折り、思い立って、庭の整理を専門の方にお願いしました。

玄関先にある小さな庭だけど、方々に置いた鉢も含めると、私が手を入れ出してから25年くらいたち、

相当な数の草木が生い茂り、芽吹きの季節を迎えて、手入れしようにも、足の踏み場もない有り様。

このままでは昨年のように大量のナメクジ発生にもなりかねないと、

以前の浅野屋の近くで花店を営んでいらっしゃるT屋さんをお訪ねしました。

状況を把握して下さり「一度すべてを掘り起こして、いるもの、

いらないものに別けてすっきりさせましょう。何を残したいですか?」とのこと。

庭の断捨離か。思ってもいない提案でしたが、話すうちにすんなりまとまり、

さっそく取りかかって下さいました。

午前7時30分。いつもなら私がまだ寝ている時間、

外ではスコップで、シャカシャカ土を掘り起こす音が。

1時間半程して外へ出てみると、あらまあ、あんなに根深かかったススキもジャスミンも

すべて掘り起こされてスッキリ。ツワブキやナルコユリ、水仙など、大きくなった株もすべて掘り起こしてありました。

道具といえば、中振りのスコップとのこぎりかな。

よくもまあこんな短時間でと思うほどの仕事ぶり。

そこから今度は適材適所への植え戻し。鉢で窮屈だった山吹は庭へ下ろし、

庭で伸び放題をなんとか食い止めていたススキは鉢に入れて鉢ごと土中へ。

そして、縮こまっていたクリスマスローズやおもとを前の方にと。

おっしゃっていた通りに午前中に仕事は「終わりましたー」と声がかかりました。

大きくなった株は小分けにして、植え戻し、鉢は

以前店に置いていた南天の一鉢のみのスッキリした玄関になりました。

「この空間を死守してね」。良い風が通り、日が当たり、

良い気が通る空間を作り上げて下さいました。さすがプロ。

繁茂した地上以上に複雑に絡み合った土中の根を切ったり、守ったり、

よくもこんな短時間でここまでのお仕事を、と思うばかり。

「でも2年は辛抱ですよ」とも。思ったように根づくか花咲くかは、分からないと。

自然相手のお仕事をされている方の言葉は深いです。

お疲れのガーデナーさんには飲む血液と言われているビーツにイチゴとバナナを入れた

真っ赤なスムージーを作って差し上げました。

ビフォワー

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アフター

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2019年5月20日 (月)

No.768 お休みのお知らせ

大変勝手ながら、

5月20日(月)臨時休業させていただきます。

  21日(火)、22日(水)定休日です。

なお、25(土)ディナーはご予約が詰まってきています。ご来店のご予定の方はぜひお電話でお問い合わせ下さい。

よろしくお願いします。

週末の土曜、日曜はおかげさまで盛り上がりました。金曜日の夜に「疲れたなあ」と思っていると土曜日の朝には、私の弱点の腰が、なにやら不穏な様子。またしてもぎっくり腰の雰囲気に。用心しながら仕事をしていましたが、ワインがたくさん、たくさん出て、目が回りそうだった夜ともなると、本格的なぎっくり腰となってきました。幸いなことに少しずつ休憩を取るようにしていたら、日曜は小康状態。

つまり「休め」との身体のサイン。素直にお休みは休憩させていただきます。予定していた、扇風機出したり、お墓の草取りに行ったりは、様子見ながら、ですね。木曜日に皆さんと元気にお会いできますように。 

2019年5月12日 (日)

No.765 謎の鶏肉

金曜日の午後。仕込みに入っていたシェフに自宅から昼御飯を車で届けに行きました。

手渡した後、店から一歩出るとピンクの肉のようなものが、店の正面に。鶏のむね肉が1枚、なぜか店の真ん前に落ちていました。

なんだこれ? 肉だよ、鶏肉。なぜ、こんなところに。

訳がわからないまま、とりあえずビニール袋に入れて、自販機の横に置いて置くと…、そのうち無くなっていました。

なんんだろう。カラスがくわえて、落としたのかなあ?猫? いや、上に住む人が、窓から落とした? 

みんなの妄想は広がるばかりで、しまいには「上に住む人がけんかして、投げたのでは?」などという意見も。

真相はわからないまま。それにしても営業中ではなくて良かったです。誰かの頭を直撃しなくて良かったです。

 

金曜日に始まった季節のアスパラガスのお料理は、11日の土曜日で終了しました。

たくさんご用意しましたが、好評でした。また、入荷するようならお知らせしますね。

 

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2019年5月 4日 (土)

No.761 誕生日 その後 1

ショートケーキの写真を下の娘に送ったら、「お母さんお誕生日おめでとう。年を取る楽しみはありますか?」

という返事が送られてきた。彼女の息子は1歳になったばかりで、子育て真っ最中。

年を取る楽しみ? あるわけないでしょ。気力、知力、体力、すべて衰えてくる。

身体がいうことをきかない。昨日すらすら言えたことが思い出せない。愚痴っぽくなる。 

 

お釈迦様が人生の真相と言われた「生老病死」の4文字の後の3つが否応なしに襲いかかってくる。

シェフのお父さんは晩年に、よくお菓子の個包装の袋を「開けて」と言われた。

なぜ、こんなものを…と思ったものだが、今の自分はすでに似たようなもの。ティーパックの袋は初めからハサミで開ける。

それほどに指の力が衰えてきている。義母の毎日からも、人の手助けなしで生きていくのは、決して楽しいとは思えない。

それでもそんな日常を楽しむという言葉はしっくりこないけれど、起こり来ることに恐れはないな。

どんな風に老いていくのか、日々進化?する頭のボケと、いうことを効いてくれない身体。

それすらも新しい自分に出会っていくことの気がして、くよくよと滞っている暇はないからかな。

この先はどんなことが起こってくるやら。嘆いたり、悲しんだり、グチグチ言ったりしながらも、

お釈迦様が言われた真実をただただ知らせてもらうばかり。

それにしてもナイスな質問。考えるのは楽しかったです。

ちなみに30歳台の彼女は「今の体力のまま80くらいまでいけたら良いのに」だって。

それも想像してみる。うーん、私はそれは無しかな。自然の摂理はうまくできている気がする。

♪♪アゲイン♪

時がやさしく せつなく流れ

そっとこのまま 振り返るなら

僕らは今も自由なままだ

  吉田拓郎「アゲイン」 拓郎の優しい歌、たまに聞きたくなるんよね。

 

2019年4月 8日 (月)

No.756 重たい桜

春本番。先週の寒さで足踏みしていた桜が、このところの暖かさで、一気に開きました。

この土日はまさにお花見日和。浅野屋もいつもの土日より、お昼のお客様がぐっと少なかったです。

すっかり強くなった春の日差しの中、出勤のために自転車を走らせていると、ふと、昔の事を思いだしました。

まだ学生だったころ、強くなった日の光を浴びながら、新学期を迎えたな。真新しい教科書、まだ、何も書いていない真新しいノート。

私が通っていた大学は、3年生で学舎の移動があり、重要文化財に指定されている、

重厚な校舎がこれから学ぶ専門教科への期待を膨らませてくれたように思えたものです。

あれから何十年も経ちました。学んだことは、ほとんど忘却の彼方でも私の血となり、肉となって、今に続いている気がします。

春が等しく訪れ、日差しが一気に強くなり、今年も桜が満開になりました。素直に春の訪れがうれしいです。

でも今年は花がなんだか重そうだなぁ、ひょっとしたら私の気持ちが重いのか?と思っていた矢先、

お客様から「この辺の桜は分厚いねえ」のお言葉。

天気の関係もあり、先に咲いた花の後に次々開花して、花が分厚く見える。

排気ガスが少ないこともあるかな?とのこと。そうか、重そうに見えたのは気分のせいじゃなかったのね!と納得。

 明日は小中学校の新学期。新学期を迎えてワクワクしていたのは、今は昔なのか。

今日の夜、いらした坊やは「いやだなあ」と帰って行かれました。彼の上にも暖かな春の日差しが届きますように !!

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2019年3月21日 (木)

No.752 どんぶりの蓋、ありやなしや

NHK 朝ドラの「まんぷく」はチキンラーメンやカップヌードルを世に送り出した、安藤百福(ドラマでは、萬平さん)と奥様の話で、興味深く、
楽しみに見ています。
そこで、丼にチキンラーメンを入れて、お湯をかけて、3分待つのに、なにで蓋をしていたかな?
私は蓋付き丼を使っていたような気がするので、シェフにも聞いて見ました。
「蓋付き丼など、家になかった。鍋蓋でしていたかな?」とのこと。
確かにテレビでも皿をひっくり返したり、何やかにやと有り合わせでやってるようです。
蓋付き丼はどこの家庭にもあると思っていた私はびっくり。早速、同年代の友人やお客様に聞いて見ました。
みんなの答えはあった人もなかった人も、半々くらい。うちのスタッフのIさんは皿をひっくり返していたと。
友人のIさんはアルミのなべぶたや皿、とのこと。
しかもみんなは子供の頃にはあまり食べた記憶がないと。もう少し大きくなって、自分で夜食などとして作っていたとのこと。
確かに私もそうで、小さい時はいつ食べていたのかな?と、記憶もおぼろげです。
父はエースコックの「ワンタン麺」が好きで箱買いしてました。こちらは鍋で作っていたけれど、さて、どんな時に食べてたのかな?
市場のうどん屋さんには茹でた、白玉うどん、日本そば、中華そばの3種類の麺を売っていていました。
糠漬けに始まリ、だし汁など、何でも手作りの時代。台所は、家の女手総掛かりの仕事でした。
それから、約60年。今や蓋付き丼は店屋物くらいしか見かけなくなりました。
和洋に使えるおしゃれな丼が多いのでは。ドラマでも店屋物のシーンには蓋付きが登場しています。
そういえば店屋物すら見かけなくなっています。
蓋付き丼の蓋は食品が冷めない、誇りが入らない、ひっくり返せば器になる、
そして何よりラップ要らずで、繰り返し使える利点がありました。器の世界も様変わりしたけれど、次世代にも伝えたいものの一つです。
写真ないなと思っていたら、友人が送ってくれました。九谷焼の贈答品で上等。
一緒に写っているのは、小鹿田焼き(おんたやき)という、こちらも江戸時代の工法を守っているところだとか。趣があり、素敵です。
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