映画・テレビ

2012年9月27日 (木)

人生色々

 ワインが大好きな女性のお客様。

お仕事が休みの日のお昼にワインを飲んで、いつも「今から、

映画見てきまーす」とお休みを満喫されてる様子。

先日はお昼にいらした後、映画を2本見てきたと又、

夜お越しになって、ゆっくりワインを飲んでらっしゃいました。
「好きなワインを飲んで、好きなことを仕事にできて、幸せです」

と言われる彼女は、映画の小劇場で働いてらっしゃるとのこと。

なるほど映画三昧な訳です。
飲むほどに、口も滑らかになり、

15歳からの夢を回り道しながらも、

やっとたどり着けたとのことです。

フィルムを一人で回す最初の仕事はフランスの古い映画

「天井桟敷の人々」で、途中でフィルムが切れて、

15分も中断して、泣き泣き繋げたのも、良い経験だったと。

お客様からは「中断しても本読んで待ってるから、電気つけてね」

と言われ、以後は7分で直せるようになったとか。

今映画はデジタル化が進んでいるけど、

こんなお話も昔話になるのでしょうか。

ここにもネバーギブアップの人がいて、楽しい語らいでした。

翌日は以前結婚式のお手伝いをさせていただいたご夫婦がご来店。

約10年前にJRの列車で結婚式をされ、その折り、

列車の絵を描いたケーキを作って欲しいとのご依頼のあったご夫婦

です。新郎は大の鉄道ファンで、車掌さんの服装で、

長年の夢を叶えられました。
シェフも手のこんだ絵のケーキを2台作り、

私が名古屋駅から中津川駅まで、ご一緒して、

ケーキのサービスをお手伝いさせていただきました。

「お子さん大きくなられたでしょう。やはり、鉄道ファンですか?」

とお尋ねすると、「それが、あまり言いすぎて、引いちゃって…」

と笑いながら帰っていかれました。
お客様は10人いらっしゃれば、10人の人生がそこにあり、

そのほんの一瞬をこの小さな店で共有させてもらっているんですね。

毎日次から次へと、いろんな出来事があります。

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